オンライン診療を受けられる皮膚科の症状と受診時の注意点

お役立ちコラム

オンライン診療では皮膚科のさまざまな治療が受けられます。
しかし、一部の症状については直接病院へ通院したほうがよい場合も。

皮膚科で治療を受けられるのは以下の範囲です。

皮膚科は皮膚の病気を診察、治療するところです。
手足、顔、身体から耳、鼻、口の中まで器具を使わずに肉眼で見える範囲が皮膚科の診察範囲です。
さらに皮膚の付属器として爪や毛があります。ですから爪や毛髪の疾患も皮膚科で扱っています。

東京都皮膚科医会|皮膚科って何?


ここではオンライン診療を受けられる症状と、対面診療が必要な症状についてご紹介していきます。
受診の際の注意点についても解説しますので、オンライン診療で皮膚科を受診する際のご参考になさってください。

オンライン診療に対応している皮膚科の症状

皮膚科で治療できる疾患の定義は以下のとおりです。

皮膚科の症状のほとんどはオンライン診療で治療することが可能です。
以下のような症状がある場合は、オンライン診療を受診してみましょう。

  • 皮膚炎
  • 発疹
  • 湿疹
  • ニキビ
  • とびひ
  • 水疱
  • 皮疹
  • かゆみ
  • あせも
  • 粉瘤
  • 乾燥肌
  • アトピー
  • 虫さされ
  • AGA(男性型脱毛症)
  • 口唇ヘルペス / 性器ヘルペス ※再発の場合

各リンク先で症状や原因・治療法について解説していますので、あわせてチェックしてください。

オンライン診療に向かない皮膚科の症状

オンライン診療よりも対面診療がおすすめなのは、以下のような症状です。

  • 水虫
  • とびひ
  • 口唇ヘルペス / 性器ヘルペス ※初発の場合
  • 腫れや炎症が大きい / 激しい痛みやかゆみ

皮膚感染症は医療機関で検査を受け、陽性だと診断された場合は適切に処置していく必要があります。

とびひなどの細菌感染症では、皮膚のみの処置ではなく抗生剤の内服が必要です。
抗生剤は用法用量を守らないと逆に耐性を引き起こす可能性があるため、かかりつけ医の指導を受けて治療するほうがよいでしょう。

口や性器に何度も再発を繰り返すヘルペスは、初発の場合は注意が必要です。
特に性器ヘルペスはビデオ診療では診断が難しいうえに、他の性感染症を併発していないかも検討する必要があります。
デリケートな部位に関わるため、実際に通院するのに抵抗があるという方は、まずは相談を目的としてオンライン診療を利用するというのも一つの手です。

また、大きく腫れていたり炎症やかゆみが激しい場合は、一刻も早く病院で直接見てもらいましょう

オンライン診療では、検査を必要とする効果が高い薬を処方することはできません。
しかし、代替薬や症状を緩和する薬を処方することは可能です。

対面診療と組み合わせてオンライン診療で治療を継続することで、自分の身体とうまく付き合っていくことが重要です。

オンライン診療で皮膚科を受診する際の注意点

皮膚科の診察では、患部の見た目がはっきりと見えることが重要です。
カメラで患部をうまく見ることができないと、診察が困難になることがあります。
そのため、明るすぎず暗すぎない照明の下で診察を受けることが望ましいです。

さらに、患部を撮影しておくことも有効です。
特にデリケートな部位や蕁麻疹(じんましん)のように時間が経つと消えてしまう症状に関しては、ビデオ通話だけでは症状をうまく伝えられません。
また、子どもが受診する場合は静止することが難しいことがあるため、写真を撮っておくと便利です。

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