オンライン診療を受けられる精神科の症状と受診時の注意点

お役立ちコラム

心の不調を感じたとき、オンラインで気軽に精神科の診療を受けられることをご存知ですか?

ストレスや不安、うつ症状はひとには相談しづらいもの。だれにも打ち明けられず悩んでいる方にとって、オンライン診療は大きな助けとなります。
しかし、受診の際にはいくつか注意しておきたいポイントも。オンラインで対応可能な症状や受診時の注意点について、わかりやすくご紹介します。

精神科で治療する心の病気には、具体的に以下のような症状があります。

落ち込みやイライラ、落ち着かないなどの気分症状、眠れなかったり、寝過ぎてしまうなどの睡眠症状、幻聴や幻覚などの精神症状のほか、こだわりや物忘れなどの認知症も対象で、うつ病や躁うつ病、統合失調症、パニック障害などの不安障害、脅迫性障害やPTSDなどの心の病気の診療を行なっています。

精神科と心療内科の違い|南港クリニック

精神科は心の病気を治療し、身体に症状が現れる場合は心療内科で治療します。
混同しやすい心療内科については、下記の記事をご参考ください。

オンライン診療に対応している精神科の症状

もし以下のような症状がある場合は、オンライン診療を受診してみましょう。

  • 【うつ症状】落ち込む、涙が出る、好きなものが楽しめなくなった
  • 【不安障害】悪口を言われている・監視されている気がする、パニック発作がある
  • 【睡眠障害】疲れているのに眠れない、睡眠の質の悪化

自宅で治療を受けられるオンライン診療は、プライバシーを守りつつ気軽に精神科のサポートを受けられるため、多くの患者さんにとって大きなメリットとなっています。

オンライン診療に向かない精神科の症状

オンライン診療よりも対面診療がおすすめなのは、以下のような症状です。

  • 急激に状態が悪化している
  • 自傷他害の可能性がある、死ぬ方法について考えてしまう
  • 向精神薬の処方が必要

このような状況は緊急性が高く、医師が直接患者の状態を観察し、適切な処置を行う必要があります。
数日間で急激に発症ペースが早まったり、状態が悪化している場合はただちに病院を受診しましょう。

また、初診のオンライン診療では、以下のような向精神薬の処方が認められていません

  • マイスリー
  • サイレース
  • デパス
  • レンドルミン
  • ユーロジン
  • アモバン
  • ハルシオン
  • ドラールネルボン
  • ベンザリン
  • フルニトラゼパム
  • エバミール
  • ロラメットなど

症状が強い方はまずは病院を受診し、常備薬はオンライン診療で処方してもらうなどうまく活用して治療を継続していくことが重要です。

オンライン診療で精神科を受診する際の注意点


まず、心を落ち着かせて受診するためにも静かでリラックスできる空間を確保しましょう。また、プライバシーを守るために、周囲に人がいない場所で受けるのが理想です。

精神科では、患者の仕草や表情などが心理状態を理解する上で大切な手がかりとなります。
しかし、オンライン診療ではビデオチャットを通じた視覚・聴覚の診察が中心となるため、対面診療に比べて心理状態を把握しにくい場合があるかもしれません。

症状がうまく伝えられないと感じたら、対面診療への移行を検討することが重要しましょう。

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